ドラ

1ハン役 出現率:38.5%


・ドラ表示牌の次の牌を含める

解説

ドラ表示牌の次の牌を「ドラ」と呼び、アガったときに1枚につき1ハンとなります。

ドラ表示牌が9の数牌なら1がドラとなります。風牌なら東南西北東…の順で、三元牌なら白發中白…の順です。

ドラ画像

ドラは厳密には役ではありませんので、ドラのみでアガることはできません。

裏ドラ

リーチをかけてアガった場合、ドラ表示牌の下の牌をめくることができます。この牌の次の牌もドラとなり、1枚につき1ハンが追加されます。このドラを「裏ドラ」と呼びます。
(出現率:14%)

槓ドラ

カンをしたとき、ドラ表示牌の隣の牌をめくり、その牌の次の牌もドラに加わります。これは「槓ドラ」(カンドラ)と呼ばれます。カンドラ表示牌は最大で4枚まで増えます。

カンドラにも裏ドラがあり、リーチしてアガった人にさらにドラが加算されるチャンスが与えられます。このドラは「カン裏」と呼ばれます。

赤ドラ

ルールが「赤あり」の場合、一部の牌が赤い牌に入れ替わっています。

赤ドラ画像

これらの赤牌もドラとして扱われます。(出現率:42.8%)

ダブドラ

裏ドラやカンドラでドラが増えると、ドラ表示牌に同じ種類の牌が重複することがあります。その場合、ドラ1枚につき重複した枚数分のハン数が加算されます。たとえばドラ表示牌に「北」が2枚あったら、「東」1枚につき2ハンとなります。これをダブったドラということで「ダブドラ」と呼びますが、ダブルだけでなくトリプル(3ハン)もクアドラプル(4ハン)もありえます。

龍を生かすべきか殺すべきか

ドラは「ドラゴン」の略ですが、日本発祥のルールです。ちなみに英語でDragon Tilesと言った場合には三元牌を指します。

この龍はなかなかに強大で、手牌に1枚あれば問答無用で1ハンがつき、3枚あれば3ハンとなり、裏ドラまで加えれば満貫以上に化けることも珍しくありません。その爆発的なハン数アップ効果から、「ドラ爆」とはよく言ったものです。

ゆえに手牌のドラはできるだけ大事にしたいものですが、あまりとらわれすぎてもよくありません。何枚もドラをかかえていたとて、アガれなければ宝の持ち腐れとなります。ジャマだと感じたらただちに捨てるぐらいの思い切りが必要な場面も少なくありません。

ただしドラを大事にするのは他家も同じですので、ドラそのものやドラに近い牌(ドラソバ)は危険牌となりがちです。ゆえにドラは、どうせ捨てるなら早いほうがいいと言えるかもしれません。

また、大事なドラを捨てるには覚悟がともないますが、当然その覚悟は他家にも伝わります。たとえば中盤以降でドラを切ると、手を完成させるためにとうとう捨てたのだと推測され、テンパイ気配が濃厚と見なされたりします。ダマテン的にはよくありませんが、逆にハッタリとして活用することもできるでしょう。

以上に挙げたように、ドラは生かすことよりも殺すことのほうに、戦略的な妙味があります。ぜひ上手にドラを殺せる一流のドラゴンスレイヤーを目指してみてください。