断ヤオ(タンヤオ)

1ハン役 出現率:22.4%

断ヤオ(タンヤオ)画像

・ヤオチュー牌(1と9と字牌)を含まない
・「喰いタンなし」のルールならメンゼンのみ

メンゼン:ポン、チー、カン(大明槓)をしていない状態のこと

解説

数牌の1と9および字牌からなるヤオ九牌(ヤオチュー牌)を含まない、すなわち数牌の2〜8からなる中張牌(チューチャン牌)のみで構成された手でアガると断?九(タンヤオチュー)という1ハン役になります。略してタンヤオと呼ばれます。

ルールが「喰いタンなし」でなければ、鳴いても成立します。

一般にヤオチュー牌は、面子(メンツ)にからむと苦しい待ちになるため、嫌われ者になりやすい存在です。それらを含まないタンヤオはひとつの理想形ですので、自然とできあがっていることも多い役です。同様に待ちのよい平和(ピンフ)とは必然的によく複合し、合わせて「タンピン」と呼ばれたりします。さらにリーチを加えた「メンタンピン」は、麻雀ではおなじみのトリオになっています。

喰いタン

鳴いたタンヤオを俗に「喰いタン」と呼びます。役牌ほど急速ではありませんが、ポンはもちろんチーからでも強引に作ってゆけるため、早アガリでは喰いタンのみの手もよく使われます。

早アガリで逃げ切りたいのでなければ、喰いタンはデメリットが目立つ戦術です。タンヤオと複合しやすい役は、ピンフを始めとして、門前(メンゼン)であることが条件になっているものが多いので、タンヤオのみのアガリに限られやすくなってしまいます。

とはいえドラが多いなどの付加価値があるならば、喰いタンで素早くアガるのも有効な戦術となります。ぜひ念頭に置いておきたいテクニックです。

喰いタンは、そのアガりやすさから雀士に嫌われる向きもあり、「喰いタンなし」ルールが設定されることも少なくありませんので、ご注意ください。