ダブル立直(ダブルリーチ)

2ハン役 出現率:0.2%

・最初のツモでテンパイし、リーチをかける
(ツモの前に鳴かれると無効)

テンパイ:あと1枚でアガれる状態のこと
鳴く:ポン、チー、カン(大明槓)をすること

解説

局の最初のツモ(親なら配牌)で聴牌(テンパイ)し、リーチをかけると、通常のリーチに代わり「ダブル立直」(ダブルリーチ・ダブリー)という2ハン役がつきます。

ただし、自分のツモの前に他家が鳴くとダブルリーチが無効となり、リーチをかけても通常のリーチとなります。

ダブルリーチのその他の成立条件や制約は通常のリーチと同じです。詳しくは「立直」の項をご参照ください。

ダブルリーチのあとで九種九牌や四風連打により途中流局となった場合、供託した1000点棒は返却されず、場に残って次にアガった人が取ることになります。

拙速は禁物

ダブルリーチは、確率的にとても珍しい役ですが、その機会を手に入れてもリーチをかけないケースが少なくないことから、より実戦で見かけることがない役となっています。

自分の捨て牌が1枚しかない状態でリーチとなるわけですから、アタリ牌が読まれにくいという大きなアドバンテージがあります。実際、他家は当初、振り込んでもアンラッキーと観念せざるをえません。しかしその優位性は、時間とともに急速に失われてゆきます。なかなかアガることができなければ、安全牌ばかりが積み上がってゆくことになるからです。

そのためダブルリーチは、できるだけ早くアガることが期待できる状態でなければ見送ったほうがよいでしょう。待ちの形がよくなければ、見送って改善したほうが得策となります。

また、手牌を変えることができないというリーチの重い制約が、開幕早々に課せられることになります。手が伸びそうな配牌ならば、ダブルリーチは拙速と言わざるをえません。

とはいえ非常にインパクトのある役ですので、たとえ手がよくなる可能性を殺そうとも、一生に一度くらいは記念にやってみてもよいかもしれません。