3ハン役 出現率:6.4%
・同じ種類の数牌と字牌のみで作る
・鳴いたら2ハン
萬子(マンズ)、筒子(ピンズ)、索子(ソーズ)いずれか1種類の数牌と、字牌だけで手をまとめると混一色という3ハン役になります。「ホンイツ」と略されます。
鳴くと2ハンになります(喰い下がり)。
テンパイして数牌で待つ場合には、多面張(タメンチャン)となってアタリ牌が多くなりやすいので、初心者の方は待ちを正確に把握するよう気をつけてください。
七対子(チートイツ)型のホンイツもあります。
同じ種類の牌を集めて作る手を「染め手」と呼びますが、ホンイツはその中でももっとも作りやすくポピュラーな役です。見た目の美しさからも達成感がありますが、麻雀で使われる牌のうち、およそ半分の牌を不必要にしてしまうという大胆な手でもあります。
染め手に共通する弱点として、狙いがバレやすいという性質があります。どの色で染めているのかが、捨て牌からアリアリと分かってしまうため、テンパイするころには、もうだれもその色を切らない、という状況におちいりがちです。
ただし染め手は、数牌で待つ場合、多面張になっていることが多いため、自分でツモれる確率も高くなります。出アガリしにくいのは不利ではありますが、できるだけ待ちを広く取ることで、その不利をおぎなうことが可能です。
門前(メンゼン)のホンイツが「メンホン」または「タテホン」と呼ばれる一方で、鳴いたホンイツ、しかもホンイツ以外に役のない喰い下がり2ハンのアガリは「バカホン」と呼ばれます。バカとはひどい言いようですが、なぜこうもバカにされるのでしょうか。
ホンイツのよいところは、字牌が使える点です。ゆえに、どうせ鳴くなら最低でも役牌であるべきです。そして、コーツでまとめてトイトイとの複合を狙うならば、充分に点が高く、鳴くだけの価値があります。ドラをポンできれば言うことはありません。
そうした複合を考えずに、自分の集めている色が出るたびに鳴きまくり、狙いをさらしまくった挙句、アガっても喰い下がりで2000点ほど。鳴いてもそれなりに難度は高いので、喰いタンのように早アガリに適するわけでもありません。これは見るからに、賢くはないでしょう。
バカにされないためにも、ホンイツは基本的に、自分の色を集めるためにではなく、役を増やすために鳴きましょう。