1ハン役 出現率:39.5%
・役牌(場風牌、自風牌、または三元牌)でコーツまたはカンツを作る
・役牌のコーツ(カンツ)1つにつき1ハン
・連風牌(場風牌かつ自風牌)なら2ハン
役牌とは、場の風牌(東南戦では東か南)と自家の風牌(東家なら東)、三元牌(白發中)を指します。「翻牌」(飜牌)と呼ばれることもあります。
これらの牌で刻子(コーツ)か槓子(カンツ)を作ることで役となります。ポンや明カンで作ってもかまいません。
このコーツまたはカンツ1つにつき、1ハンがつきます。
なお、出現率の内訳は、三元牌が23.4%、場風牌と自風牌がそれぞれ8%程度となっています。
場の風牌かつ自家の風牌である牌を「連風牌」(れんぷうはい)と呼び、2ハンの役牌となります。半荘の東南戦では、東場の東家と南場の南家が該当し、それぞれ「ダブ東」(ダブトン)「ダブ南」(ダブナン)と呼んだりします。
ダブ東やダブ南が手牌にあったらラッキーですので、少し大事にしてみましょう。
役牌は「特急券」や「急行券」といった異名を持っています。役牌を3枚そろえるだけでよく、しかも鳴いてもよく、ドラと違って役牌だけでアガることができるという手軽さから、早アガリの常套手段となっているからです。
自分が逃げ切りたい局面で、序盤に役牌をポンできたら、まさに特急のチケットを手に入れたようなものです。逃げ足を速めたいときには積極的に狙ってゆきましょう。
逆に、逃げ切り体勢の他家には、役牌を鳴かれないように注意したいものです。特に他家の風牌(オタ風)には意識がおろそかになりがちですので、気をつけてください。