国士無双(こくしむそう)

役満 出現率:0.03%

国士無双(こくしむそう)画像

・字牌および数牌の1と9を全種そろえ、うち1種類で雀頭を作る
・必然的にメンゼンのみ

メンゼン:ポン、チー、カン(大明槓)をしていない状態のこと

解説

ヤオチュー牌(1と9と字牌)を全種13枚そろえ、うち1種で雀頭を作ると、国士無双(こくしむそう)という役満になります。元は「十三?九」(シーサンヤオチュー)という見た目どおりの名前でしたが、役満らしい迫力がないためか、かっこいい通称のほうで呼ばれています。しばしば「国士」(こくし)と略称されます。

テンパイには2パターンあり、すでに雀頭ができているケースと、そうでないケースとがあります。後者は驚異の十三面待ちとなりますが、確率的には前者のほうが多くなります。レアな十三面待ちの国士をダブル役満とするルールもあります。

また、ルールによっては、国士無双のみ、暗槓(暗カン)への槍槓(チャンカン)が認められます。

国士のダブル役満とチャンカンに関するルールは、ネット麻雀においてもまちまちなので、確認しておいたほうがよいでしょう。

ベタオリ無双

国士無双は、役満のなかでは比較的、作りやすいほうです。13種類の牌をそれぞれ1枚だけ(1種類のみ2枚)集めればいいのですから、確率的にも恵まれています。

しかし、余ったヤオチュー牌をそれなりに捨てるとはいえ、やはりチューチャン牌(2〜8の数牌)を片っぱしから切ってゆく捨て牌は特徴的なので、他家に警戒されやすくなるのが難点です。また、4面子(メンツ)1雀頭の原則を外れることから、途中で国士をあきらめたら、どうにもしようがなくなります。もはや形式テンパイすら困難です。

とはいえ、国士をあきらめてのベタオリには定評があります。なにしろヤオチュー牌ばかりかかえこんでいるわけですから、安全牌が多くなりやすいのです。天下無双の豪傑は、逃げ足にも優れているようです。