平和(ピンフ)

1ハン役 出現率:19.5%

平和(ピンフ)画像

・メンゼンのみ
・4メンツがすべてシュンツ
・雀頭が役牌以外
・両面待ちでアガる

メンゼン:ポン、チー、カン(大明槓)をしていない状態のこと
シュンツ:連続する数牌3つでできたメンツ
役牌:場風牌、自風牌、三元牌のこと
両面待ち:連続する2つの数牌で待ち、2通りの牌でシュンツができあがる状態のこと

解説

平和(ピンフ)のコンセプトは、いわば「なんでもないアガリ」です。いかに変哲がないかは、ピンフでは面子(メンツ)、雀頭、待ちにおいて符がつかないという事実に象徴されています。ヒラのアガリということで「平和」と命名されました。

門前(メンゼン)かつ全メンツが順子(シュンツ)、雀頭が役牌以外で両面待ちのアガリにより成立します。なんでもないわりに成立条件は複雑に見えますが、効率を重視しながら手牌を整えていると自然とピンフに近づくものです。そして同様の理由で断ヤオ(タンヤオ)と複合しやすくなっており、合わせて「タンピン」と略称されるほどのコンビ仲になっています。

しばしば「ピンフ型」と言われるように、ピンフは一種のテンプレート、土台だと考えてよいでしょう。ピンフの形に、相方のタンヤオを始め、一盃口(イーペーコー)や三色同順などの役を加えることで、手を高くしてゆくのが基本です。

基点となる大事な役ですので、初心者の方はしっかりと条件をおぼえておきましょう。ピンフは凡庸を絵に描いたような役ですが、それだけにグングン成長できるポテンシャルを秘めているのです。